photoshopではがきサイズ(ポストカード)の印刷についてまとめておきます。実経験に基づき、windowsのphotoshop、macのプレビュー、parallels desktop(仮想環境)下における印刷についてもろもろまとめます。
はがきサイズ(ポストカード)の作成・購入
まず絵を描いたのち、お好みのハガキサイズの紙を用意しておきます。
世界堂などの画材屋さんから購入するのもよいでしょう。厚みなどはプリンタの仕様に応じて気にした方がいいでしょう。けど、よほど分厚い紙でない限り、家庭用プリンターでも大抵通ります。
photoshopではがきサイズのピクセル数・サイズは!?
ハガキサイズのピクセル数は次のとおりになります。
- 解像度を350dpiで『1378x * 2039x』
- 解像度を300dpiで『1181x * 1748px』
photoshopの解像度(dpi)とピクセル数(px)とmmの変換ツール
ハガキサイズ以外のサイズを作る可能性もありますよね。そのようなときはphotoshopの解像度(dpi)とピクセル数(px)とmmのの変換ツールが便利です。
サイズ計算式 サイズ早見表 | 写真・イラスト/出版・報道・教育写真 | amanaimages 料金表
こちらの便利なツールは無料で使うことができます。不安な人は念のためハガキサイズも確認してみましょう。
photoshopの操作
photoshopの操作は次のとおりです。
ファイル > プリント > プリンタセットアップの「プリント設定」
プリンタの設定が開きますので、ハガキサイズにします。ハガキサイズは100 x 148です。
デフォルトの設定でなければ、設定を作ります。
こちらはプリンタの設定になるため、プリンターによって若干違うでしょうが、
ユーザー設定 > ユーザー定義サイズ 名前とサイズを指定 > 保存
のような流れです。
作ったあとに、その設定を削除する方法も確認しておきましょう。
他には下記の設定が必要です。
- ファイル > プリント > プリンタセットアップの「レイアウト」 横向きか縦向きか決める。
- ファイル > プリント > 位置とサイズの 「中央」にチェックをいれる。
- ファイル > プリント > 拡大・縮小したプリントサイズの 「メディアサイズに合わせて拡大と縮小」にチェックをいれる。
* Photoshop6の操作なので、バージョンにより多少違いがあるかもしれません。
プリンタの設定「イメージ全体をプリント」と「用紙全体を埋める」の違い
「イメージ全体をプリント」と「用紙全体を埋める」という設定がでる場合もあります。ソフトによってはできない場合もあります。
「用紙全体を埋める方」が若干広い気がします。
ポストカードのPhotoshopの印刷で余白をなくすことはできない!?この解決策としてフチなし全面印刷
これ以外にフチなしの設定があります。ちなみに、フチなしにしないと余白はなくすことができず必ず余白ができます。グラフィックソフト側でぴったりのサイズにして余白設定しても余白はできるのです。
余白は何ミリかは正確にはかったことはありませんが、エプソンとキャノンのプリンタによって若干違う気がします。
ここでフチなしという考え方がでてきます。フチなしにすれば余白はできないです。
*ただし現実的には紙の入れ方により1ミリぐらい余白ができることがあります。
フチなし設定にした場合、「イメージ全体をプリント」と「用紙全体を埋める」は意味がないっぽいです。
parallels desktopの印刷設定について
parallels desktopに入っているwindowsのphotoshopや他のソフトから印刷を行う場合、印刷時にmacの設定が勝手に立ち上がりうまく印刷できない場合があります。photoshop側でポストカードサイズにしても、mac側の設定がa4サイズになっているとpostscriptが立ち上げりa4サイズになってしまうのです。
この問題は意外と厄介な問題ですが、いくつかの解決方法がありますので、うまくいきそうな方法で対応してみてください。どの方法がいいのかは、プリンタドライバのか完成度が影響しているため機種にもよりますが、1番最後の方法が確実です。
1つ目の方法は、Macとの依存関係を断ち切ります。その上でWindowsにプリンタドライバをインストールして印刷します。
parallels desktopの設定は次のとおりです。
構成 > 共有プリンタ > Windows7とMacのプリンターを共有する チェックを外す
問題点としてはプリンタの機種によっては正しくドライバがインストールされないことがあり、ほとんどの場合、プリンタ側がparallels desktopにおける動作保証していないのではないでしょうか。個人的には昔のプリンタはうまくいったはずなのですが、今のプリンタはうまくいかずドライバがインストールできません。
2つ目の方法は、parallels desktopの設定を以下のようにいじります。その上でプリンタの用紙設定をハガキサイズにします。
- 「windows7とmacのプリンタを共有する」チェックをいれる
- 「Macのデフォルトプリンタの同期」チェックをはずす
- 「印刷前にページ設定のオプションを表示する」チェックをはずす
「Macのデフォルトプリンターの同期」しない場合、デフォルトプリンターはMicrosoft XPS DocumentWriter&Send To OneNoteなどの既存Microsoft印刷項目になるようです。Parallels Inc.の中の人とお話した際に教えてもらいました。
この方法はフチなし印刷など特殊な動作がうまくいかない場合があり、現在採用していません。
3つ目の方法は単純ですが、Macにデータを持ってきて印刷する方法です。シンプルかつ確実な方法です。どのソフトを使うのか迷う方がいるかもしれませんが、Macのデフォルトでインストールされているプレビューでいいのではないでしょうか。jpegをたたくと立ち上がる、あのソフトです。
プレビューのフチなし印刷とフチあり印刷の方法
まずハガキサイズを設定します。フチありは簡単です。
ファイル > 印刷 > 用意サイズ > はがき
フチなしの場合は次のとおりです。
ファイル > 印刷 > 用意サイズ > はがき 縁なし
次にちょっとわかりにくいのですが、フチなし全面印刷にする場合、
方向に下にプレビューという項目があります。そこをクリックすると、いろいろな設定ができます。
フチなし全面印刷を選びます。
フジなし印刷はどうしても画像がかけてしまいがちです。設定にはみだし量があるので、はみだし量は最小より1つ上にするといいかもしれません。最小だと1ミリぐらいフチが残ってしまう場合があり、はみだし量を多くすると逆に絵が欠けてしまいます。画像データによって違う気もしますので、テスト印刷して微調整が必要かもしれません。
プレビューでハガキサイズ以外にする場合は次の設定があります。
用紙サイズ > カスタムサイズの管理 > ユーザー定義
で任意のサイズが設定できます。ただし、フジなし印刷のはみ出し量は調整できません。。
Macの印刷設定はいまいち貧弱もしれません。。
フチなし全面印刷にした場合、紙の入れ方が少しでもずれていると欠けてしまうことがあります。紙のセッティングをきちんとやることはもちろんですが、必要に応じてみだし量の調整します。それに加え、文字データなどが隅っこに入っていた場合はPhotoshop側で若干データを修正し数ミリずれても問題ないデータづくりが求められる気がします。要は微修正して地道にあわせていこうということですね。
キヤノンのプリンタの場合、Macのドライバが入っているか確認する方法
何からのトラブルでMacの印刷がうまくいかない場合、プリンタドライバが問題なく入っていることを確認します。この操作は機種によって若干違うかも。 PIXUS MG7130を使っています。
システム環境設定 > プリンタとスキャナ > プリントキューを開く > 設定
ここにユーティリティのタブがあればOKです。
なければ削除して追加しなおします。
不明点があれば、電話でプリンタ会社に問い合わせてもいいかもしれません。キャノンの場合、電話番号は下記にのっていましたね。
キヤノンのサポート:http://cweb.canon.jp/e-support/rc/tel/bj.html
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