メンズファッション雑誌の仕事をやっていましたので、メンズ(男性)のコートの種類や一覧を画像つきでまとめていきます。
冬コーデには欠かせないアイテムである『コート』ですが、雑誌で様々なコートの名前を目にしていても、実際どんなアイテムなのかどんな着こなし方をすればいいのか分からない事はありませんか? 今さら人に聞けない…そんな悩みを解消するべく、今回は主なコートの種類について分かりやすく解説致します!
メンズコートの種類その1 ピーコート(カジュアル/ビジネス)
元々「ピーコート」は、漁師や船乗り、海軍が着ていた防寒用のコートのことを指し、ピーコートの‘Pea’は‘錨の爪’を意味します。そして厳密には、前のボタンがダブル掛けになっているもののみをこう呼びます。しかし最近では呼び方の線引きがあいまいになってきており、シングル掛けのコートもあわせてピーコートと呼ばれています。
ちなみに最近は、保湿性と柔軟性に優れたメルトン製(圧縮ウール)のピーコートが人気のようです。
前のボタンがダブル掛けになっているものはフォーマルな印象に、シングル掛けになっているものはカジュアルな印象になります。シンプルでコーディネートがしやすく、流行りに関係なく人気の定番中の定番アウターです。
着こなしでも、コートの中でも一番万能に使えるのではないでしょうか。 カジュアルシーンでもビジネスシーンでもドレスアップした際でも活躍してくれます。デニムとの相性も、スーツとの相性もよく、特にブラックやネイビーのものを選べばボトムも選ばないのでオススメです!
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メンズコートの種類その2 ダッフルコート
「ダッフルコート」の最大の特徴は、トグルという大きめの留め具と、それと対になっているヒモを用いてコートの脱着をすることです。
元々ダッフルコートは北欧の漁師が着る防寒コートとして使われていたことがはじまりとされています。フロント部分にボタンではなく、トグルをもうけたのは、漁師が仕事中に手袋をしながらでもコートの脱着ができるようにしたためだそうです。
ただし少し注意したいのは、ダッフルコートはその見た目からか幼く見えたり野暮ったくなる可能性も高く、オシャレに着こなすには少々難度が高いと言えます。デザインやサイズによく気をつけて購入しましょう。
デニムやチノパンなどのボトムとの相性も良く、ニットの上から着ても相性が良いので、癒し系やカジュアル系のメンズにはオススメのアイテムです。
丈の長さによって印象も変化してきますので、自分の身長にに合った丈選びをポイントにしてくださいね。
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メンズコートの種類その3 トレンチコート(ロングコート/ビジネススーツとの相性も抜群)
「トレンチコート」は‘第一次世界大戦のときにイギリス軍が寒冷地での戦いに適した防水用コートとして開発した’のがはじまりで、前のボタンがダブル掛けになっていて、腰についているベルトをしめて着るコートのことをこう呼びます。
また、もともとが軍用のレインコートということもあり、ロング丈が主流です。しかし最近はファッション性も高くなっておりショート丈も見かけるようになりました。
スーツとの相性は抜群です。また、比較的大人な着こなしとの相性も良いですね。ビジネスシーンにはそのままで大丈夫ですが、カジュアルシーンに取り入れるには、インナーにパーカーやデニムジャケットを組み合わせてみても面白いと思いますよ!
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メンズコートの種類その4 モッズコート(カジュアル/ビジネス)
細身のスーツを仕立てて着ていた、‘モッズ’と言うジャンルの音楽ファンが、軍から払い下げの安いコート(M-51、M-65)を着て寒さをしのいだのが「モッズコート」と呼ばれるようになった所以です。
フィッシュテールと呼ばれる特徴的な裾の後ろ姿、裾と腰部分に付いたドローコード、ファー付きフード、比翼仕立て(フライフロントとも言い、前身頃の打ち合わせの端を二重にして、ボタンを隠すように打ち合わせてあること)が特徴。
また、ライナー付きのものも多く、取り外しがきくものは温度調節が出来るので長いシーズン着る事ができます。同じくフードに付いているファーも取り外しがきくものを選ぶと長いシーズン着こなせます。
カジュアルシーンにもビジネスシーンにも活躍してくれます。またライナーによって厚みにも変化が出てきますので、スーツの際にはライナーをつけて、ニットの際にはライナーを外して…という風に、インナーによって調節しましょう。
カーキやベージュ、黒やネイビーなど色合いも様々なので、自分がよく使う用途によって選びましょう。
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メンズコートの種類その5 ダウンコート(ダウンジャケット)
表地と裏地の間に綿ではなく、羽毛を詰めたジャケットのことを「ダウンジャケット」といいます。ダウンフェザーの特徴である保温性に加え、体から出る汗を放出する特徴があるため、極寒地での作業服などとして用いられてきたほどです。
なお、外見がダウンジャケット風で詰め物にダウンフェザーが使われていないものを「ダウンジャケット」と呼ぶケースも多いですが、この場合は本来のダウンジャケットの定義と異なるため、厳密に言えば間違いなのです。
一口にダウンコートと言ってもシェイプは様々です。カジュアルなイメージが強いダウンですが、細身で少し丈が長めのものを選べばスーツとの相性も良くなります。
特に真冬には大活躍してくれるアイテムですので、クローゼットに1枚あれば助かりますよ♪
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メンズコートの種類その6 チェスターコート
フォーマルなコートの代表格で、もとは昼夜兼用の正装用コートとして生まれたもので、19世紀に、チェスターフィールド伯爵がはじめて着たのが最も有力な起源とされています。
丈はやや長めが基本であり、膝程度が一般的です。
元々フォーマルアイテムとして作られただけあり、スーツやドレスアップした際にピッタリのアイテムです。色も黒やベージュ等のシンプルなものを選んでおけば、どんなシーンにも活躍してくてます。
また、チェスターコートは男性的なイメージが強く、特にきれいめコーデにはオススメ。しかしシンプルなデザインのため、インナーに何を合わせるか小物に何を合わせるかで印象もかなり違ってきますので、カジュアルシーンにも取り入れていきましょう!
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メンズコートの種類その7 ステンカラーコート(ビジネススーツとの相性は抜群)
襟が1つで、後ろ襟腰がやや高めなのに対し前側は低くなっており、直線的に折り返った襟を持つコートのこと。ステンカラーは和製英語で、本場英国ではバル・カラーと予呼び、バルカラーコートまたはバルマカーンコートが正式名称。コートの中でも最もベーシックでありビジネスコートの典型と言えます。
比翼仕立てで、動きやすいように肩がラグランスリーブ(袖が襟ぐりまで切れ目なく続いていること)になっているのが特徴です。
どんなスタイルにも合う一番ベーシックなデザインで、特にスーツとの相性は抜群です。スーツに合わせる際には、黒やベージュやネイビーといった合わせやすい色のものを選ぶといいですね。
また、カジュアルシーンではパステルカラーや明るい色合いのものを選んで楽しんでほしいですね。
冬のマストアイテムであるコートを何種類か購入しておけば、同じコーディネートでも印象を変えることが出来ますよ。お気に入りのコートに出会えますように♪
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